Adobe Flash Playerをバージョン11.2にアップデートする際に、次のようなダイアログが表示された。

Adobe Flash Player 11.2 インストーラー

Adobe Flash Player 11.2 インストーラー

注目してほしいのは、「アップデートがある場合に自動的にインストールする」というオプションの存在だ。
どうやら待望の「完全自動更新」機能が搭載されたようなのだ。

これまでFlash Playerの更新は手動で行うものとされていた。「自動更新」とは名ばかりで、30日に1回のペースでWebブラウザの起動時に更新の有無をチェックして、ユーザーに更新を通知するだけだった。
したがって、管理者権限を持たないユーザーは通知を受け取っても更新はできず、正直システム管理者の手を煩わせるだけだった。
管理者ができることといえば、「mms.cfg」ファイルを配布して「通知を出さないようにする」という消極的な対策だけだった。
※別途契約した場合は、ネットワーク配布用のFlash Playerを入手できる。

[参考]
IT 管理:Flash Player 自動更新の設定
Flash Playerの自動更新機能を設定する

でも今日から違う。やっと更新作業から解放される。
実に喜ばしいことだ。
既知のセキュリティの問題もあることだし、世のシステム管理者の皆さんは早いところバージョン11.2に更新しようではないか。

Windows Server Update Services(WSUS)で、いつの間にかWindows 8 Consumer Preview用の更新プログラムが配布されてた。
普段意識しないオプションなので気付かなかった。

WSUSが正しく同期できていれば、Update Services管理コンソールで[オプション]-[製品とクラス]-[製品]タブを開いたら、[Windows]の下に[Windows 8 Consumer Preview]が増えているはず。テスト中の人は使ってみてはいかが?

[3/29追記]

同期してみたらIntelとNVIDIAのビデオドライバだけ登録されてた。AMDはなし。

3月27日からInternet Explorerの自動更新による配布が始まっている。
無策で放っておくと、自動更新を通じて次のようにアップデートされる。

  • Windows XPのInternet Explorer 7は8へ
  • Windows VistaとWindows 7のInternet Explorer 8は9へ

Internet Explorerを更新したくない場合は、次のどちらかの方法で更新を阻止する。

方法1 Internet ExplorerのBlocker Toolkitを使う

次のURLからBlocker Toolkitをダウンロードして、自動更新の前にPCにインストール(実行)しておくことで、Internet Explorerのバージョンアップを阻止できる。

Internet Explorer 9
Internet Explorer 9 自動配布の無効化ツールキット
Internet Explorer 9 Blocker Toolkit: よく寄せられる質問

Internet Explorer 8
Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキット
Internet Explorer 8 Blocker Toolkit: よく寄せられる質問

ただし、Blocker Toolkitが効力を発揮するのはPCが「自動更新を実行する前」でなければならない。
個々のPCでBlocker Toolkitを実行して回る手間を考えると、小規模環境向けである。Active Directory環境であれば、Blocker Toolkitに付属のADMテンプレートを使ってグループポリシーで一括設定することもできるが、既にInternet Explorerの配布が始まっている今となっては手遅れかも知れない。グループポリシーは「今すぐ適用」が難しいためだ。

方法2 Windows Server Update Servicesなどを使う

自動更新そのものをコントロールしてやる方法で、もっとも根本的な対応といえる。
ただし、Windows ServerとWindows Server Update Services(WSUS)が必要で、あらかじめ各PCのグループポリシー(Windows Updateの設定)を構成してあれば、という条件が付く。こちらも今から構成するようでは手遅れであろう。

Internet Explorerの更新は「修正プログラム集」クラスに分類されるので、「修正プログラム集」を無条件に自動承認しているとアウトだ。
WSUSの管理者は、Internet Explorer 8/9のインストールを承認しないように注意しよう。

インストール

  • VMware PlayerでWindows Server 2008 R2設定でOK。
  • [Windows Server 8 Beta Datacenter(Server Coreインストール)]が既定のインストールになっている。
    • GUI付きは「GUI使用サーバ」という名前で選択できる。
  • 最初に登録するユーザーは、ローカルのAdministratorで固定。
  • 次の要件を満たす複雑なパスワードを設定する(グループポリシーの設定からコピペ)。
    • ユーザーのアカウント名またはフル ネームに含まれる 3 文字以上連続する文字列を使用しない。
    • 長さは 6 文字以上にする。
    • 次の 4 つのカテゴリのうち 3 つから文字を使う。
      • 英大文字 (A から Z)
      • 英小文字 (a から z)
      • 10 進数の数字 (0 から 9)
      • アルファベット以外の文字 (!、$、#、% など)
  • Winverコマンドで表示されるバージョンは6.2(ビルド8250)。コマンドプロンプトでは[Version 6.2.8250]。

ログオン

  • Windows 8と異なり、Ctrl+Alt+Deleteキーを押してログオンする。

スタート画面とmetro

  • [スタート]画面には[サーバーマネージャ][コンピュータ][コントロールパネル][デスクトップ][Windows PowerShell][タスクマネージャ][Internet Explorer]が表示されている。
    • [ユーザーエクスペリエンス]の機能をインストールすると、[既定のプログラム][Windows Media Player][文字コード表][Snipping Tool][ディスククリーンアップ][サウンドレコーダ]も追加表示される。

デスクトップ

  • [ユーザーエクスペリエンス]の機能をインストールするまで、右クリックメニューに[個人設定]は表示されない。よってデスクトップアイコンも変更できない。
  • 最初に[サーバーマネージャ]が自動起動するので、コンピュータの初期設定(コンピュータ名の設定、役割や機能のインストールなど)を実行する。
  • [サーバーマネージャ]を自動起動しないようにするには、[管理]メニュー-[サーバーマネージャのプロパティ]で[ログオン時にサーバーマネージャを自動的に起動しない]をチェックする。

セキュリティ

  • マルウェアの望まないインストールを防止するWindows SmartScreenは無効化されている。
    • [アクションセンター]で有効化できる。

独自調査による

  • A…(なし)
  • B…デスクトップを表示する
  • C…チャームメニューと時計を表示する
  • D…デスクトップを表示する
  • E…デスクトップでコンピュータ(エクスプローラ)を表示する
  • F…[ファイル]を選択して[検索]チャームを開く
  • G…デスクトップでデスクトップガジェットを表示(フォーカス)する
  • H…共有を表示する
  • I…画面右端で[スタート]チャーム(設定、ヘルプ)を開く
  • J…デスクトップを表示する
  • K…画面右端で[デバイス]チャームを開く
  • L…コンピュータをロックする
  • M…デスクトップを表示する
  • N…(なし)
  • O…(なし)
  • P…セカンドディスプレイを開く
  • Q…[アプリ]を選択して[検索]チャームを開く
  • R…デスクトップで[ファイル名を指定して実行]を開く
  • S…(なし)
  • T…デスクトップを表示する
  • U…デスクトップで[コンピュータの簡単操作センター]を開く
  • V…(なし)
  • W…[設定]を選択して[検索]チャームを開く
  • X…画面左下にメニューを表示する
  • Y…(なし)
  • Z…現在のアプリケーションのコマンドやオプションを開く([スタート]メニューでは画面下に[すべてのアプリ]ボタンを表示する)

公式情報による

[Win8CP] Windows 8 Consumer Preview のショートカット キーの機能

Windows 8 Consumer Preview日本語版(x64)の雑感メモです。

インストール

  • インストールできない仮想環境
    • VMware Workstation 7 : HAL INITIALIZATION FAILED
    • Windows 7のVirtual PC : HAL INITIALIZATION FAILED
  • インストールできる仮想環境
    • [お勧めNo.1] VMware Player 4(VMware Workstation 7付属のバージョンは不可)
    • [お勧めNo.2] Oracle VirtualBox
    • VMware Workstation 8
    • Windows Server 2008 R2のHyper-V
    • 複数の仮想環境をインストールした場合、例えばVirtualBox Host-Only Ethernet AdapterにVMware Bridge Protocolがバインドされてしまい、ゲストで「インターネット接続なし」状態になることがある。ホスト側のネットワーク接続の設定で、不要なバインドを解除すること。
  • VMware Player4とVirtualBoxが安くてよい。
    • VMware Playerの場合、「Windows 7」または「Windows 7 x64」を選択してインストールする。16:9や16:10の解像度を選べる。ホスト-ゲスト間のファイルコピー、クリップボード共有が使える。スナップショットが取れないのでカジュアルな検証に向いている。
    • VirtualBoxの場合、VirtualBox Graphics Adapterドライバは「このハードウェアのデバイスドライバーを初期化できません。(コード37)」となるが、Aeroも動くので事実上問題ない。画面の解像度は4:3になる。
  • インストール中に作成する初めのユーザーは、とりあえずWindows Live IDを結合しようとする。
    • インターネット接続ができない環境ではローカルアカウントになる。
  • Winverコマンドで表示されるバージョンは6.2(ビルド8250)。コマンドプロンプトでは[Version 6.2.8250]

スタート画面とmetro

  • [スタート]で右クリックして、画面左下の[すべてのアプリ]をクリックすると、コントロールパネルなどにアクセスできる。
  • metroスタイルでは、起動したアプリケーションは基本的に終了しないで開きっぱなしにするのが作法らしい。したがって終了ボタンもない。
    • 強制的に閉じたければAlt+F4キーを押す。
  • アプリケーションの切替は、Alt+TabやWindows+Tabが使える(従来通り)。
  • 任意のアプリを[スタート画面にピン留めする]ことで、既存のアイコン群の左右に好きなだけ並べることができる。
    • 1画面で収まらないときはスクロールバーが表示される。
    • 右だけでなく、左にもどんどん追加できる。
  • 既定のカラフルなアイコンを右クリックして選択して、画面下に表示される[大きくする]または[小さくする]を実行すると、アイコンのサイズを変更できる。
  • 右クリックで複数のアイコンを選択できる。ドラッグ&ドロップでの範囲選択はない。
  • スタートメニューのパスはWindows 7と同じ。
    • カレントユーザー : C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu
    • All Users : C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu

デスクトップ

  • デスクトップから[スタート]に戻るには、左下隅をポイントするかWindowsキーを押す。Ctrl+EscキーでもOK。
  • 右上隅や右下隅にマウスカーソルを移動すると、[検索][共有][スタート][デバイス][設定]のバーが出る。
  • 左上隅にマウスカーソルを移動すると、起動中のアプリケーションが縮小表示される。そのまま下にカーソルを動かすと、左下隅の[スタート]までつながるバーが表示される。
  • その他のショートカットキーは別掲の記事を参照。
  • デスクトップ上で実行中のアプリケーションは、[タスクバーにピン留めする]はできるが[スタート画面にピン留めする]はできない。
    ただし、エクスプローラで.exeファイルやスタートメニュー内のショートカットを右クリックすると、 [スタートにピン留め]も[タスクバーにピン留め]もできる。
  • デスクトップアイコンは個人設定で変更できる(Windows 7と同じ)。ショートカットキーも変わらず「MUNO」で無能。ちょっとイヤ。

機能全般

  • デフラグは相変わらず最適化中の様子を示すGUIがない。
  • 管理ツールに[Windows PowerShell (x86)][Windows PowerShell ISE (x86)][Windows PowerShell ISE]なるPowerShellの統合開発環境が新設されている。コマンド入力を助けてくれるIntellisenceも使えるので便利。だけど今はまだ動作が不安定。
  • 管理ツールに[ドライブのデフラグと最適化]が増えている。
  • ディスク0は350MBが予約されていて、残りをC:ドライブとして使用する。
  • HDD(仮想環境で80GB)をフォーマットする際に、ファイルシステムはNTFSとexFATから選べる。
  • システムファイルやシステムフォルダ、ファイルの拡張子は既定で非表示になっている。エクスプローラの[表示]メニュー-[表示/非表示]グループで、[ファイル名拡張子]と[隠しファイル]をチェックすると表示できる。従来の[フォルダオプション]より簡単。
  • .isoファイルと.vhdファイルは、エクスプローラで直接マウントできる。書き込みもできる。
    ファイルの種類は、.isoは「ディスク イメージ ファイル」、.vhdは「ハードディスク イメージ ファイル」 。
  • 「ネットワークドライブの割り当て」は、エクスプローラの左ペインで[コンピューター]をクリックしたときのみ表示される[コンピューター]メニューに出てくる。左ペインで[コンピューター]を右クリックして呼び出す方が早い。

付属アプリケーション

  • Mapsは北米だけ表示できる。
  • Weatherは位置情報が取れないため利用できない。This app is not available in your market.
    だけどなぜか[スタート]画面ではシアトルの天気を表示してみたりする。
  • SkyDriveは動く。
  • Financeは北米の株価情報を出してくれるが日本市場に変更はできないっぽい。

セキュリティ

  • [ローカルユーザーとグループ]では、ローカルアカウントしか作れない。Windows Liveへの関連付けはできない。
  • コントロールパネルの[ユーザーアカウント]を使えば、ローカルアカウントと[Microsoftアカウント]の両方を作れる。
    • ローカルアカウントとMicrosoftアカウントは相互に切り替えできる。
    • インターネットに接続できる状態で、コントロールパネルの[ユーザーアカウント]で、[PC設定でアカウントを変更]-[Microsoftアカウントへの切り替え]を実行すると、Windows Live IDを使ったログオンに変更できる。
    • ローカルアカウントの場合、登録したユーザー名(例えばuser1)がユーザープロファイルフォルダ名になる。また、Microsoftアカウントの場合、Windows Liveに登録したユーザー名(Lastname.Firstname)がユーザープロファイルフォルダ名になる。
    • アカウントの種類は変更できるが、ユーザープロファイルフォルダ名は後から変更できない。
  • Windows Defenderが最初から入っていて有効化されている。アンインストールはできない。[プログラムと機能]−[Windowsの機能]にもない。

起動と終了

  • シャットダウンするには
    • デスクトップでAlt+F4キーを押す
    • どこでもよいのでCtrl+Alt+Delを押して右下の[シャットダウン]を押す
    • タスクマネージャを使う
    • [検索][共有][スタート][デバイス][設定]のバーから[設定]-[シャットダウン]を選ぶ
  • ログオフ(サインアウト)するには
    • どこでもよいのでCtrl+Alt+Delを押して[サインアウト]を選ぶ
  • [システム構成](Msconfig.exe)はあるが、[スタートアップ]タブの機能は[タスクマネージャ]-[詳細表示]-[スタートアップ]に移動している。

どうにもこうにも、きちんとタスクやウィンドウを整理しないと気が済まない私にとって、実に使いにくいUIだ。
カレンダーの閉じ方さえ分からない。metroでは閉じないのが作法だから。
これ、本当に一般人がパソコンで使えるの?
あまりにもポータブルデバイスばっかり見過ぎてない?

Windows 8 Consumer Preview ISO images

Ja & USのx86 & x64ダウンロード完了。
さっそくインストールしてみようとVMware 7で設定してみたら、起動すらできなかった
VMware 8じゃないとだめなのかな。

[2012/03/01] 追記
[2012/03/12] 追記

エラーコードは HAL INITIALIZATION FAILED
またAMDシステムだからかと思ったら、どうやらVMware Workstation 7では動かないものらしい。

解決方法

  • VMware Workstation 8にアップデートする
  • VMware Playerを使う
  • Windows ServerのHyper-Vを使う
  • OracleのVirtualBoxを使う

ということで、もっとも簡単で安上がりなVirtualBoxを使ってみたら、さっくりインストールできた。

VirtualBox-4.1.8-75467-Win.exe
Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-4.1.8-75467.vbox-extpack